出版社:金原出版
尾久守侑・著
2024年6月30日 ISBN:9784307150767
精神科は実体のない病気を扱う診療科である。それゆえに、「病気である」「病気ではない」という判断をする場面で精神科医と患者はときにすれ違う。本書では、精神科診療における「病気」の概念を、さまざまな階層で述べていくことで、精神科医と患者の間で起きているすれ違いを臨床的に解きほぐしていく。そしてその先に、この「病気か否か」という二元論を克服することを提案したい。つまり、私たちが診ている人はいったんすべて「病気であると同時に、病気ではない」という概念を持ち込んでみる、という提案である。 学術と創作の境界が溶けゆく長い思考の旅へようこそ。 9784307150767
第1部 病気には実体がない
第2部 病気であって病気じゃない─理論編
第3部 病気であって病気じゃない─実践編