中外医学社
縣 俊彦 編著
A5判 186頁
定価(本体2,900円 + 税)
ISBN978-4-498-00974-5
2001年08月発行
クリティカルパスとその関連領域は,EBMと深いつながりをもち,現在医学界の大きな潮流となっている.本書はクリティカルパスの概念と基本型,DRG/PPS,マネイジドケアなどについて諸外国との対比を含めて詳述し,さらに実例をあげて臨床での実際をわかりやすく解説した.
目 次
1.EBMと並ぶ医学界の潮流: クリティカルパス
クリティカルパスへの動き
クリティカルパスとは
DRG・メディケア・メディケイド
DRGの長所,短所
日本のDRG
2.クリティカルパスの基本型
クリティカルパスの背景と目的
クリティカルパスの基本型
ヴァリアンス分析とPDCAサイクル
3.クリティカルパスとDRG/PPS
日本の医療費
DRG/PPS
DRG/PPS作成の必要事項
諸外国のDRG/PPSの現状
4.クリティカルパスとマネイジドケア
マネイジドケアの出現拡大の背景
医療保険の仕組み
マネイジドケアの功罪
5.マネイジドケアの詳細
主要なマネイジドケアの特徴
医療費抑制の効果
医療の質の程度
マネイジドケア組織と医師・病院
HMOのタイプ
医療費支払い
医療管理
6.クリティカルパスとEBM
PDSとPDCAサイクル
EBM(evidence-based medicine)とは
EMBの指標と実践の5ステップ
7.クリティカルパスと診療ガイドライン
診療ガイドラインの作製ステップ
8.クリティカルパスと電子カルテ
施設間のデータ交換技術の標準化
電子カルテの論理構造,内容
コンピュータ化された患者記録の情報のモデル
「文書領域」での「シート」
情報処理の効率化,共通インフラによる効果
9.米国クリティカルパス事情
米国における医療背景とマネイジドケアの台頭
クリティカルパスの理論,名称と定義,仕様,導入のターゲット
米国におけるクリティカルパスの具体例
クリティカルパスの導入効果
我が国の医療現状に照らして
クリティカルパスが与える可能性
これからの課題
10.クリティカルパスの実例
東京慈恵会医科大学病院の場合
その他の病院の例
11.「腹腔鏡下胆嚢摘出術」のクリティカルパスウェイ
当院の「腹腔鏡下胆嚢摘出術」クリティカルパスウェイ
「腹腔鏡下胆嚢摘出術」パスウェイのヴァリアンス分析
12.クリティカルパスウェイを使った看護の実際
クリティカルパスウェイを使った看護の実際
13.クリティカルパスにおけるインターネット活用
ML,インターネット活用方法,クリティカルパスの探し方,実例紹介,関連サイトの紹介
インターネットの活用
クリティカルパスの関連サイト
索引