出版社:金芳堂
E.ウェズリー・イリー・著・田中竜馬・翻訳
2023年4月10日 ISBN:9784765319379
「集中治療室(ICU)」や「重症患者」が新型コロナの流行によりずっと身近になった現代、ICUサバイバー※の抱える問題に警鐘を鳴らし、対応策を提示するのが本書です。 集中治療のトップランナーであるE. ウェズリー・イリー医師がそれまでの集中治療室(鎮静や長期間にわたる安静)で問題となる集中治療後症候群(PICS)の発見、対策の検討の歴史や、救命絶対視からICUサバイバーの退院後の生活まで考慮した全人的な集中治療室を築くまでの歴史をエッセイで提示します。 ICUに携わる医療従事者、またICUサバイバーやその家族などすべての人に、より良いICUとはなにか? 全人的医療とは何か?を問いかけます。 9784765319379
Chapter1
壊れた命 新しい日常を受け入れる
Chapter2
集中治療初期の歴史 ICUという高速道路に向かうデコボコな砂利道
Chapter3
集中治療の文化 深い鎮静と安静の時代
Chapter4
移植医療の世界 正しい道を模索する
Chapter5
せん妄という大惨事 患者と家族にとっての目に見えない災難
Chapter6
ベッドの反対側から見た風景 病気を見直す
Chapter7
進むべき道を決める 臨床と研究の融合
Chapter8
脳を解き放つ ICUで意識を見つける
Chapter9
目覚めの変化 患者が再浮上する
Chapter10
情報を広める 新しいアイデアの実践
Chapter11
患者の中に人を見出す 人間らしさによる希望
Chapter12
ICUでの終末期ケア 患者と家族の望みが実現する
エピローグ