出版社:新興医学出版社
中島八十一・著
2023年4月20日 ISBN:9784880028996
脳の外傷・損傷によって生じる障害である「高次脳機能障害」。 現在では国による支援の対象となっており、 一方では各地域で当事者団体が設立されるなど医療・福祉のサポートも広がりをみせている。 だが、わずか20年ほど前までは障害者手帳交付の対象にもなっておらず、 公的な支援がほぼないという状況だった。 そうしたなかで当事者たちが声を挙げ、国会議員がその声をすくい上げて制度化へと動き出し、 医療者・行政が枠組みをつくり、各地域に支援の輪が少しずつ広がっていったのである。 本書はその渦中にいた著者がこれまでの歩みを振り返り いかにして高次脳機能障害者への支援が進んでいったのか、回顧的に記したものである。 支援に携わる医療者・関係者はもちろん、 現在も多くの課題が山積する医療・福祉の分野において どうすれば制度として当事者に支援を届けられるのか、理解にもつながる貴重な内容となっている。 9784880028996
第1章 高次脳機能障害とは
第2章 高次脳機能障害が国会へ
第3章 当事者の訴え
第4章 高次脳機能障害支援モデル事業の開始
第5章 高次脳機能障害支援普及事業
第6章 民間の活躍
第7章 これからの課題
第8章 家族会活動のこれから